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IPMonitor v1.0 (自動モード) の構成

IPMonitor v1.0 for Java (自動モード) は、クライアントとホストとの間を流れるセッション・データが入っているトレース情報を収集するために使用できる Java アプレットです。セッション・アイコンの開始メニューにある「IPMonitor でのセッション開始」オプションでアクセスできます。このオプションは、IPMonitor パラメーターをセッション HTML ファイルに追加した後で有効になります。Win32、AIX、Sun Solaris、OS/2、Novell Netware、i5/OS、OS/400、MVS/390、および Linux で動作する Z and I Emulator for Web サーバーはすべて、IPMonitor パラメーターをサポートします。ただし、IPMonitor トレースをサポートするのは 3270 ディスプレイ、5250 ディスプレイ、および VT ディスプレイ・セッションだけです。

以下の 2 つの方法で、IPMonitor パラメーターをセッション HTML ファイルに追加できます。

デプロイメント・ウィザードでデバッグ・オプションを構成

  1. Z and I Emulator for Web デプロイメント・ウィザードを開き、新規 HTML ファイルを作成するか、または既存の HTML ファイルを編集します。
  2. 「追加オプション」ウィンドウが表示されるまで、各ウィンドウをクリックします。
  3. 「拡張オプション」ボタンをクリックします。
  4. 左ツリー・ビューで「問題判別」をクリックします。
  5. 「詳細設定」を選択します。
  6. 「ログ・ファイル名」フィールドにログ・ファイルの名前を入力します。デプロイメント・ウィザードではデフォルト・ファイル名 trace.txt が指定されますが、そのファイル名は必要に応じて変更できます。Unix ベースのクライアント・プラットフォームの場合には、ファイルの 保管先への絶対パスを含めてください。Windows クライアント・プラットフォーム の場合には、絶対パスを含めなければ、ログ・ファイルはクライアント・ デスクトップに保管されます。
  7. 「IPMonitor トレースを使用可能にする」を選択します。HTML ベース のモデルを使用している場合には、「セッション名」フィールドには 構成中の現行セッションの名前が事前に入力されています。サーバー・ベースの構成または複合モデルを使用している場合には、 トレースしたいセッションの名前を手動で入力する必要があります。
  8. 「OK」をクリックします。
  9. HTML ファイルの作成を終了します。

IPMonitor パラメーターをセッション HTML ファイルの APPLET タグに追加

IPMonitor パラメーターは既に、問題判別対応クライアント (defaultdebug.html) の APPLET タグに追加されていますが、コメント化されています。これらのクライアントのどちらかで IPMonitor パラメーターを使用するには、テキスト・エディターでこのパラメーターのコメントを外してください。

デプロイメント・ウィザードで編集できるのは、デプロイメント・ウィザードで作成したファイルだけです。デプロイメント・ウィザードでは、問題判別対応クライアントを編集できません。

IPMonitor パラメーターを、デプロイメント・ウィザードを使用せずに作成した HTML ファイルに追加するには、その HTML ファイルをテキスト・エディターで編集します。セッションに、問題判別コンポーネントが組み込まれている必要があります。変更前:

<APPLET archive="hod.jar,sccbase.jar" CODE="com.ibm.eNetwork.HOD.HostOnDemand.class" WIDTH=584 HEIGHT=450>

を、以下のように変更します。

<APPLET archive="hoddbg.jar,sccbase.jar" CODE="com.ibm.eNetwork.HOD.HostOnDemand.class" WIDTH=584 HEIGHT=450>

次のパラメーターを APPLET タグに追加します。

 <PARAM NAME=IPMonitor VALUE="[<option_tag=<option_value>,...]"> 

例えば、Z and I Emulator for Web デスクトップで「3270 to myhost」という名前のセッションのアイコンを右クリックすると、

 <PARAM NAME=IPMonitor VALUE="SessionName=My Session,TraceFile=c:\mydirectory\trace.trc"> 
によってオプション「IPMonitor でのセッション開始」がメニューに追加されます。このオプションを選択すると、セッションが開始され、また IPMonitor も開始されます。トレース・ファイルは c:\mydirectory\trace.trc に保存されます。

VALUE= の後に続くストリングは引用符で囲んでください。引用符がないと、HTML パーサーはスペースを検出した時点でストリングの解析を停止します。設定する必要のある IPMonitor 設定のいくつかが、HTML パーサーによって破棄される可能性があります。

このパラメーターの使用法を示す、サンプル・ファイル ipmon.html も用意されています。これは、x:\zieforweb\lib\samples\IPMonitor ディレクトリーにあります。

トレース・オプション サポートされる値 説明
SessionName セッション・プロパティーに表示されるとおり、またセッション・アイコンの下に表示されるとおりに正確なスペルで表記された、Z and I Emulator for Web デスクトップ上の任意のセッション名。 IPMonitor と一緒に開始するセッションの名前を指定します。セッション名が指定されていない場合、IPMonitor はログオンした Z and I Emulator for Web デスクトップに定義されている 3270 ディスプレイ、5250 ディスプレイ、および VT ディスプレイのすべてのセッションで実行可能です。
TraceFile 任意の有効なファイル名。 IPMonitor トレースが保存される先のトレース・ファイル名を指定します。ファイル名が指定されていない場合、IPMonitor はトレース・ファイルを、JVM システム・プロパティー「user.dir」に指定されているパスの output.tlg に保存します。

セッション・アイコンの開始メニューで「IPMonitor でのセッション開始」を選択すると、まず IPMonitor v1.0 for Java (自動モード) が起動し、次にセッションが開始されます。

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